初級シスアド平成21年春期 問3
問3
RAIDの特徴として,適切なものはどれか。
- 個々の磁気ディスク装置のデータ転送速度が高速になる。
- 個々の磁気ディスク装置の容量の合計よりも,大きい容量が実現できる。
- 複数の磁気ディスク装置の併用によって,システムとしての性能と信頼性の向上が期待できる。
- 複数の磁気ディスク装置をアクセスする必要があるので,データのアクセス時間が長くなる。
分類
テクノロジ系 » システム構成要素 » システムの構成
正解
ウ
解説
RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks,レイド)は、複数のディスクを組み合わせ、一つの仮想的なディスクとして扱うことで信頼性や性能を向上させる技術です。RAIDには、次のような6つのレベルがあります。
- RAID0(ストライピング)
- 複数のディスクに分散してデータを書き込むことで、アクセス性能を向上させる。
- RAID1(ミラーリング)
- 同じデータを2台のディスクに書き込むことで、信頼性を向上させる。実質記憶容量は50%となるので記憶効率は悪い。
- RAID2
- データにエラー訂正用のハミング符号を付加したものをストライピングで書き込む。
- RAID3
- データのエラー訂正用にパリティビットを使用し、一つのディスクをエラー訂正符号の書き込み専用とする。
- RAID4
- RAID3とほぼ同じ。RAID3でビット/バイト単位だったストライピングをブロック単位で行う。
- RAID5
- 情報データとともにパリティビットも各ディスクに分散して書き込む方式。信頼性,アクセス性能が共に高まる。
- 高速にはなりません。
- エラー訂正ビットやミラーリングデータなどを信頼性のために記録するので、本来使える容量よりも少なくなります。
- 正しい。
- 複数のディスクに並列でアクセスするので、アクセス時間を短縮することが可能です。