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ITパスポート平成27年秋期 問99
【問97~100は中問形式の出題です。中問Dの問題文を読んでから回答してください。】
問99
Aさんが用いる専用ソフトがもつ機能として,適切なものはどれか。
- HDD内の全ての領域に無意味な情報を書き込む機能
- HDD内の全ての領域を検索して,オフィスツールで作成したファイルにパスワードを設定する機能
- HDD内の全ての領域を検索して,削除されていないファイルを暗号化する機能
- HDD内の全ての領域を短時間で論理フォーマットする機能
分類
テクノロジ系
正解
ア
解説
HDD内には個人情報が記録されているため、譲渡や廃棄をするときにはこれらの重要なデータを完全に消去することが必要になります。
OSのシステム上でデータを削除する方法としては、
OSのファイルシステムはファイル名やファイルの位置などの情報を格納する「ファイル管理領域」とファイルの内容を格納する「実データ領域」に分かれて管理されていて、上記の操作ではファイル管理領域に削除したというフラグがつけられるだけで、実データはそのまま残った状態になっています。この状態ではデータ復元ソフトウェアを使用して、実データからファイルを復活させることができてしまうので漏えいの危険性があります。
譲渡するHDDの内容を完全に消去するには、実データ領域を含むディスク上のすべての領域に数回に渡って何らかのデータを上書きする物理フォーマット(ローレベルフォーマット)を実施することが有効です。Aさんが用いる専用ソフトはHDD内のデータを悪意のある他人が読み取れなくするためのものなので、この物理フォーマット機能を有していると考えられます。
したがって「ア」が適切です。
※暗号化やパスワード設定でも難読化することはできますが、データ自体は残っているためパスワードや暗号化鍵の解析により内容を読み込まれてしまう可能性があります。
OSのシステム上でデータを削除する方法としては、
- 「ごみ箱」に捨てて「ごみ箱を空にする」コマンドを使って消去する。
- 磁気ディスクをフォーマット(初期化)する。
- リカバリディスクで工場出荷時の状態に戻す
OSのファイルシステムはファイル名やファイルの位置などの情報を格納する「ファイル管理領域」とファイルの内容を格納する「実データ領域」に分かれて管理されていて、上記の操作ではファイル管理領域に削除したというフラグがつけられるだけで、実データはそのまま残った状態になっています。この状態ではデータ復元ソフトウェアを使用して、実データからファイルを復活させることができてしまうので漏えいの危険性があります。
譲渡するHDDの内容を完全に消去するには、実データ領域を含むディスク上のすべての領域に数回に渡って何らかのデータを上書きする物理フォーマット(ローレベルフォーマット)を実施することが有効です。Aさんが用いる専用ソフトはHDD内のデータを悪意のある他人が読み取れなくするためのものなので、この物理フォーマット機能を有していると考えられます。
したがって「ア」が適切です。
※暗号化やパスワード設定でも難読化することはできますが、データ自体は残っているためパスワードや暗号化鍵の解析により内容を読み込まれてしまう可能性があります。