プロジェクトマネジメント(全166問中53問目)
No.53解説へ
プロジェクトにおけるリスクには,マイナスのリスクとプラスのリスクがある。スケジュールに関するリスク対応策のうち,プラスのリスクへの対応策に該当するものはどれか。
出典:平成30年春期 問47
- インフルエンザで要員が勤務できなくならないように,インフルエンザが流行する前にメンバー全員に予防接種を受けさせる。
- スケジュールを前倒しすると全体のコストを下げられるとき,プログラム作成を並行して作業することによって全体の期間を短縮する。
- 突発的な要員の離脱によるスケジュールの遅れに備えて,事前に交代要員を確保する。
- 納期遅延の違約金の支払に備えて,損害保険に加入する。
正解 イ問題へ
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解説
プロジェクトにおけるリスクとは、利益と損失のどちらかが生じる可能性のある不確実性のことをいい、発生すると利益となる「プラスのリスク(好機)」と発生すると損害となる「マイナスのリスク(脅威)」があります。プロジェクトリスクマネジメントでは、プラスのリスクに対しては事象の発生確率と影響を増大させ、マイナスのリスクに対しては発生確率と影響度を減少させるようにコントロールします。
- 「インフルエンザで要員が勤務できなくなる」ことはマイナスの影響です。事例は、マイナスのリスクの発生確率を減少させるためのリスク低減策に分類されます。
- 正しい。「全体のコストを下げられる」ことはプラスの影響です。事例はプラスの影響に対して、その好機の発生確率を高める活動なので、リスク強化策に分類されます。
- 「突発的な要員の離脱」はマイナスの影響です。事例は、マイナスのリスクの影響度を減少させるためのリスク低減策に分類されます。
- 「納期遅延の違約金の支払」はマイナスの影響です。事例は、マイナスのリスクを他者に移転するためのリスク転嫁策に分類されます。
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