平成20年秋期試験問題 問15
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システムの信頼性指標に関する記述のうち,適切なものはどれか。ここで,MTTRはMTBFに対して無視できるほど小さいものとする。
- MTBFが1/2になると稼働率は1/2になる。
- MTBFが1/2になると故障発生率は1/2になる。
- MTBFが2倍になると稼働率は1/2になる。
- MTBFが2倍になると故障発生率は1/2になる。
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解説
稼働率と、MTBF,MTTRはシステムの信頼性や可用性を評価するのに使われる指標で、次の式に示す関係があります。
- MTBF(Mean Time Between Failures)
- システムの修理が完了し正常に稼働し始めてから、次回故障するまでの平均故障間隔
- MTTR(Mean Time To Repair)
- システムの故障を修理するために要した平均修復時間
- 稼働率=MTBF/(MTBF+MTTR)
- MTBFが1/2のときの稼働率は以下の式で表せます。
(MTBF×1/2)/(MTBF×1/2+MTTR)
「MTTRはMTBFに対して無視できるほど小さい」という設問の条件を適用すると、式の値はほぼ1(倍)になります。つまり前の稼働率と変わりません。 - MTBFが1/2になるということは、故障回数が2倍になったことを意味します。
- MTBFが2倍のときの稼働率は以下の式で表せます。
(MTBF×2)/(MTBF×2+MTTR)
式の値はほぼ1(倍)になるため、前の稼働率と変わらないことがわかります。 - 正しい。MTBFが2倍になるということは、故障回数が1/2になったことを意味します。
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