平成20年秋期試験問題 問40

WANで結ばれた社内ネットワーク上にあるサーバを利用したグループウェア用のアプリケーションとして,画像情報を含む大量のデータの定期的な更新を必要とする商品カタログシステムと,データのリアルタイム更新が要求される会議室予約システムを開発している。このグループウェアには複数のサーバ間で自動的にデータベースの内容を一致させる複製機能があり,指定した時刻に更新内容を複製元のデータベースから複製先のデータベースに反映することができる。データ量とアプリケーションの運用面を考慮したとき,適切なデータベース配置はどれか。

  • 商品カタログシステムは単一サーバ,会議室予約システムは複製機能を使って複数サーバに配置
  • 商品カタログシステムは単一サーバ,会議室予約システムは別の単一サーバに配置
  • 商品カタログシステムは複製機能を使って複数サーバ,会議室予約システムは単一サーバに配置
  • 商品カタログシステムは複製機能を使って複数サーバ,会議室予約システムも複製機能を使って複数サーバに配置
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分野:テクノロジ系
中分類:データベース
小分類:データベース設計
解説
〔商品カタログシステムについて〕
商品カタログシステムで使用するデータを単一のデータベースサイトで管理し、アクセスするたびに各サーバに転送した場合、アクセスごとに大量のデータを転送することになり、システムのレスポンスの低下、転送コストの増大といった弊害が起こります。複数のサーバに同じデータを配置すれば、その都度画像データ/商品データを転送することが無くなるため上記の問題を改善することができます。

〔会議室予約システムについて〕
予約システムにはリアルタイム更新が求められます。分散配置すると複製されるまでの間に予約情報の不整合が起こる可能性があります。したがって単一サーバで運用しなくてはなりません。

したがって「ウ」の商品カタログシステム=複数サーバ、会議室予約システム=単一サーバの組合せが適切です。

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