ITパスポート試験 用語辞典
SSDはハードディスクのようにディスクを持たないため、ヘッドのシークタイムや、サーチタイムがなく、高速に読み書きできる。また、モーターが無いため消費電力も少なく、機械的に駆動する部品が無いため衝撃にも強い。
ただし、現在のところ容量あたりの単価は磁気ディスクよりフラッシュメモリのほうがはるかに高額なため、SSDは記憶容量が少ない製品が多い。このため、頻繁にアクセスされるプログラムやデータをSSDに保存して、それ以外はハードディスクに保存するといった使い分けが行われることが多い。スマートフォンやタブレット端末にはほぼ100%搭載されており、最近では、メーカー製のパソコンにもSSDを搭載する製品が増えてきたことから、今後はSSDが主流になると思われる。
(Wikipedia ソリッドステートドライブより)
ソリッドステートドライブ(solid state drive、SSD)とは記憶装置として半導体素子メモリを用いた、ストレージ(特に、ディスクドライブ)として扱うことのできるデバイスである。
シリコンドライブ、半導体ドライブ、メモリドライブ、擬似ディスクドライブなどとも呼ばれる
概要
使用するメモリの種類によりRAMを使うRAMディスク(ハードウェア方式)、フラッシュメモリを使うFlash SSDなどがある。
ハードディスクドライブ(HDD)と比較すると以下のような特徴がある。
- 利点
- シークタイムがないためランダムアクセス性能に優れる
- 物理的な稼動箇所がないため省電力、動作音がしないので静か
- 物理的な稼動箇所がないためHDDよりはるかに振動・衝撃に強い
- 欠点
- 容量単位の価格がHDDより高い(2012年9月現在、HDDの1GBあたり3~6円に比べ、SSDでは50円程度だが、急速にその差は縮まっている)
- フラッシュメモリを用いたものでは、書き込み・消去(内部動作)のたびに素子が劣化するため、サーバーやデータベースなどの用途では寿命が短くなる場合がある
- フラッシュメモリを用いたものでは、故障時のデータ復旧の技術は現時点では確立されていない
ディスクドライブをエミュレートすることから、「~ディスク」と呼称されることも多い。しかし、ディスク(円盤)ではないので、この名称は誤りであり、「ソリッドステートディスク」も同様に誤りである。
特にハードウェアレベル(ハードウェア方式)でディスクドライブと同等のインターフェイスを持つデバイスを言う。デバイス内にはメモリの他、専用のコントローラーなどが組み込まれ利用上はディスクドライブと大差はない。
その事からUSBメモリ、メモリカード等のUSBマスストレージクラスのインターフェイスを持つデバイスはSSDには直接分類されないか、またはSSDのサブクラスとして「USB SSD」のように分類されることがある。また、ソフトウェアによるエミュレートの場合もSSDには分類されない。
用途
主な用途は最もアクセス頻度の高いファイルをこの装置上に記憶させておくことで、ディスクドライブで必要とされるアクセス時間を大幅に削減することにある。特にOSの起動に関しては劇的な改善が見られる。
ディスクドライブのアクセス時間(ヘッドのシーク待ち時間や、ディスクの回転待ち時間など)は、メモリのそれに比べて非常に長い(約100万倍)ので、SSDに置き換えることで、特にランダムアクセスのスループットを大幅に高めることができる。
なお2010年現在、一般的にハードディスクドライブと比較したシーケンシャルアクセスの転送速度についてはRAMディスクではより高速であるが、フラッシュメモリ(Flash SSD)ではより低速である。
- 各デバイスの詳細については、各関連項目を参照。
- 基礎理論(23)
- アルゴリズムとプログラミング(27)
- コンピュータ構成要素(32)
- システム構成要素(29)
- ソフトウェア(17)
- ハードウェア(14)
- 情報デザイン(21)
- 情報メディア(28)
- データベース(19)
- ネットワーク(71)
- セキュリティ(121)
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